うつかんの本棚

うつ病になったアラサー看護師→現在「専業うつ」。病気・読書から得た情報を発信します。

継続は大切だが、うつ病の場合は継続が病状悪化へとつながる場合もある


そらそら(@sorasorautsu)です。
お越しいただきありがとうございます。

 

今回は「継続は大切だが、うつ病の場合は継続が病状悪化へとつながる場合もある」というテーマでお話ししたいと思います。

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継続は力なり

 

「継続は力なり」という有名な言葉があります。
続けることの重要性、弛まず挫けずに続けていくことの大切さを端的に述べた表現です。
これまで偉大なことを成し遂げてきた多くの偉人は、この継続を大切にしてきたことでしょう。
うつ病の治療に対しても同じことが言えます。
継続した休養・服薬治療は寛解への近道になるでしょう。


焦りから生じる継続の危険性

 

しかし、この継続が病状悪化へつながることがあることも覚えておいて欲しいです。
それは焦りから生じる継続です。

 

うつ病患者に比較的多くみられる思考の歪みとして「べき思考」というものがああります。
「~すべき」という思考です。
これは「全か無化の法則」(後日「思考の歪み」にて解説します)とも捉えられ、あたかも答えが一つであり、それを行わなければ全てが無に帰すという、一種の強迫観念に似た思考でもあります。

 

うつ病患者は、病気の寛解を目指して、何かしらの行動(努力)をすべきであると考える方が多いと思います。
それは、周りの人が一生懸命働いていることに対する引け目等から生じているかもしれません。
病気になって迷惑をかけていると考え、一刻も早く治さなければ、という焦りから生じるものかもしれません。
どのような理由にせよ、焦りから生じる、治療に対する「継続すべき論」には気を付けたほうが良いです。

 

例えば、「医師から朝は起きて、夜は早く寝るように」また「認知行動療法の一環として毎日日記を書くように」と指導されたとします。
この時に気を付けてほしいのは、何も完全に実行しなくてもよいということです。
調子が悪く一日実行できなかったからと言って、治療のすべてが無に帰す訳ではありません。
うつ病は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら寛解へ向かっていきます。
昨日できたことが、今日できなくなることなんて日常茶飯事です。
「今日できたらラッキーだ」、そのような軽い気持ちで、長い目で継続していくことが、結果的に自分を追い込めずに、継続を「力」へつなげられるとお伝えします。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。