「専業主夫」から「専業うつ」へ
こんばんは。
天気が良くても外に出られない、そらそら(@sorasorautsu)です!
今回は「『専業主夫』から『専業うつ』へ」というテーマでお話しします。
「無職」になった日
今まで「アラサー看護師→現在主夫」と宣言してきたが……
本日をもってしばらくは「主夫」宣言を辞める。
私はうつ病になり、仕事を辞職した。
私の肩書は看護師から無職になった。
うつ病と診断された時と仕事を辞めた日のことは嫌でも忘れられない。
うつ病と診断されたとき、診断書をもって職場に行くと、看護師長に「みんな苦しくて、それでも仕事をしているんだよ。仕事ってそういうものだよ。」と言われた。
今でも考えるが、私が休職を願い出たのは甘えだったのだろうか。
病人を相手にする仕事なのに不思議と医療業界でも「うつ病」は理解されていないのが現実である。
2か月の休職期間が終わった後、看護部長に「今までたくさんあなたに配慮してきた。うちではこれ以上何もできない」と言われ、辞職を勧められた。
(今思い返すと、何に配慮してくれたのか分からないくらい何もしてもらった覚えはないが……)
それで半分言われるままに、目の前で辞職届を書き、「今までご迷惑をかけ申し訳ありませんでした。お世話になりました。」と言って職場を逃げるように出てきた。
すぐには家に帰れなかった。
職場を出てすぐそこにあるベンチに座り、しばらく泣いた。
今日から私は無職だ。何もかも情けなく感じた。
今、ニュースに出るようなことを起こせば本名+無職の男性と言われるのだろうか等、どうしよもないことを考えていた。
「専業主夫」になりたい
仕事を辞めてから、できるだけ家での仕事(家事・育児等)はやりたいという気持ちがあった。私が働けなくなったために一生懸命外で働いてくれる妻に、本当に申し訳なく思うという気持ちや、正直、自分も何かしら社会的役割を担っているという実感が欲しかったからだ。
病気のため働かないで家にいる。
この現実から少しでも目を逸らしたかったし、何かしらの肩書が欲しかった。
つまりは、この状況を誰かに認めてもらいたかったのだと思う。
だからあくまで「主夫」であると宣言してきた。
しかし現実問題、私の体調は家での仕事ができるくらい回復はしていない。体調の悪い日は、文字通りトイレ以外は布団から起き上がることができない。体調が良くても、できてゴミ出し程度である。もちろん子どもの面倒もほとんどみられない。
それに、そもそも主夫とはそんなに楽な仕事ではない。掃除に洗濯、食材や日用品の買い出しに、料理、家での収入費の管理、それらの仕事と並行して子育て。さらに自治会や子どもが学校に行っていたらPTA等もある。実際にはもっとあって、一つ一つ細かく挙げたらきりがない。ネットで見ると、専業主婦(主夫)の仕事を年収にすると約500万円らしい。(アメリカの求人・求職サイトでは年収1200万と換算されたこともあるとか)そのことを考えると……急に、世の中の専業主婦(主夫)の皆さんに頭を下げたくなった。ごめんなさいと。
「専業うつ」と認める
話が少し飛ぶが、最近Twitterをはじめ。
そして同じような病で苦しむ方と交流し始めた。
「自分だけじゃないんだ。」
Twitterを始めて、フォローしている方に力をもらったことも多くある。
そんな私を力づけてくださる方の一人に「松桐谷まこ」さんという方がいる。Twitter経由でまこさんがブログを書いているのを知り、今まで人様のブログを読んだことなどなかった私だったが……私はまこさんのブログにはまってしまった。(実をいうと、このブログ「うつかんの本棚」も、まこさんの影響で始めた)
まこさんはブログの中で、自分が「専業うつ」である、という表現を用いていた。
これを読んだとき「これだ」「まさに私は専業うつだ」そう思った。
私は肩書ばかり気にし、小さく、不必要なプライドを守ってきた。
だけど今の私に必要なのは、そんなどうでもいいプライドではないと感じた。
恐る恐る、まこさんに連絡をとる。
「私も専業うつを名乗ってもいいですか」と……。
答えはYESだった。
まこさん、こんな一方的なお願いを聞いてくださり、ありがとうございます。
そこで私は今日から「専業うつ」であると宣言します。
家事をやらない言い訳にしたいわけではないので、少しづつ主夫になれるように、専業うつを卒業できるようにしていきたい。
でも、まずは自分が「専業うつ」であるということを認め、受け入れて前に進みたい。そういう決意を込めて宣言します。
温かい目で見守っていただけると幸いです。
私が感銘を受けた「松桐谷まこ」さんのブログはこちら↓です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。