うつかんの本棚

うつ病になったアラサー看護師→現在「専業うつ」。病気・読書から得た情報を発信します。

糸(精神)の状態を正しく判断する

そらそら(@sorasorautsu)です!
お越しいただきありがとうございます。

 

今回は、「糸(精神)の状態を正しく判断する」というテーマでお話しします。

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うつ病は突然やってくる


 良く勘違いされることですが、うつ病はストレスにより徐々に弱って発症する場合もあれば、ある日突然、緊張の糸が切れたように発症することも多々あります。

 

それは細い糸(精神)が引っ張られて、突然切れるのと似ています。
一度糸が切れると、切れた糸の断面は解れ、一杯引っ張られたために糸の弾力性も低下します。


たとえ、糸を結びなおした場合でも、再び糸が引っ張られると、以前切れた場所の結び目が解け、再び切れてしまいます。
以前は多少無理をしてできていたことであっても、一度切れ、弾力性を失った精神は無理ができません。


糸(精神)を戻すには……
 

 では、一度糸(精神)が切れていしまった人は、もう以前のように生きていけないのでしょうか。もう元に戻らないのでしょうか。

 

決してそのようなことはないです。要は休養と工夫です。

 

 今までは精神という自分の糸を、時に伸ばしたり、緩めたりしながら生きてきました。
どの程度まで伸ばせるのか、糸の太さはどうか、弾力性はどうか、緩めすぎて、張りすぎて糸が弱くなっていないか等、自己の精神という糸の状態を自己評価し、その時々でどの程度引っ張るべきか、緩めるべきかを決めてきました。

 

うつ病と診断された方は、この糸(精神)の状態評価を誤って判断する傾向があります。

正しく糸の状態を判断できないために、本来耐えられない負荷を糸に与えてしまい、ある日突然切れてしまうのです。

 

しかし、ここに再び糸を切らせず、うつ病を克服する鍵があります。
 

糸(精神)を休める休養

 

まず必要なのは、十分な「休養」です。
(※この休養には医師から処方された薬を正しく「服薬」することも含まれます。)

 

これは何事にも無理をしないということです。

 

休養は糸を緩めることとなり、糸に不必要な負荷をかけないことにつながります。

 

ここで大切なことは、身体的にも精神的にも負荷をかけないということです。
肉体と精神は相互作用の関係にあります。
肉体が精神に、精神が肉体に影響を与えています。

 

自分の好きなことを、睡眠時間を削ってまで一日中没頭していては、身体的な負担へとつながります。それは結果的に精神的負担へもつながります。

 

対照的に一日中寝てばかりでいては、身体的負担は減ったとしても、精神活動が制限され、それが返って精神的な負担が増えてしまいます。

 

休養にもバランスが必要なのです。

 

そして、この休養が十分な成された後に、次のステップへ進む力を得られます。

 

糸(精神)を切らせない工夫

 次に必要なことは糸が切れない「工夫」です。

 

もし可能ならば、以前糸が切れた原因を上げていくと「工夫」はより容易になります。

 

 自分がどこで無理をしていたのか、糸に対して不必要な負担をかける行動・思考の傾向はなかっただろうか。
 このように、自分が糸に対して負担をかけやすい傾向を把握できれば、無駄な負担をかけないよう、今後工夫していけばよいです。

 

しかし、この工夫することの難しい点は、何が自分の糸に負担をかけているのか把握できていない場合です。
気づいた時にはもう糸が切れていた、どこが糸の負担になっていたか自分でも理解できていない。こういう方は多く存在すると思います。

 

そのような方は、まず何が負担になるのか把握することから始める必要があります。

 

 方法はいくつかありますが、すぐできることの一つに日記を書くことが挙げられます。(※私は「三行日記」というものをやっています。後日ご紹介します。)


人は行動する前や行動した後に何かしら考えています。
 この「考え」は自己の負担を把握するうえでとても重要です。
考えが行動を起こし、行動が次なる考えを生む、そして考えと行動が、その後の気分を決める大きな要因となるのです。

 

しかし、自分の考えを、言語化し認知している人は僅かです。
考えを言語化すると、その時の自己を振り返ることができます。
その時の気持ち・気分を把握することこそ、何が負担となっているのか、何がうつ病の原因となっているのかを知る近道となります。

 

最初はその時の気持ち・気分を記すだけでも良いです。
徐々に行動と考え、気分を記す習慣をつけることにより、自己を見つめ、自己を知る習慣をつけられます。
 自己を知ること、これは生きていくうえで、自分に不必要な負担をかけない、より工夫した生活を送る第一歩となります。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。